国産アナログチップの急速な発展には、サプライチェーンの保障とハイエンドデバイスの研究開発の両方が必要

4月14日、2021年ミュンヘン上海エレクトロニクスショーが盛大に開幕し、電子発焼友（エレクトロニクス愛好家）の招待により、潤石科技のマーケティングディレクターである閆広亮が電子発焼友の展示会ライブ放送ルームでビデオインタビューを受け、国内のアナログチップ業界の皆様へ新しいトレンドを共有しました。

潤石科技のマーケティング ディレクターである閆広亮氏は、電子発焼友（エレクトロニクス愛好家）とのインタビューで、チップ国産化の傾向を受け、潤石科技は、依然として国産化が比較的弱いハイエンド アナログ チップの研究開発を強化すると述べました。同時に、現在のチップ供給において逼迫した状況下で、サプライチェーンの管理能力を強化し、供給を確保し、新製品の研究開発を促進するためにあらゆる努力を払います。

インタビューの主な内容は次のとおりです。

&潤石科技は、ミュンヘン上海エレクトロニクス展示会でどのような新製品と技術を展示しましたか。

閆広亮：潤石科技は 、高性能、高品質のアナログ/ミックスドシグナル集積回路の研究開発と営業に重点を置いたハイテク半導体企業です。

主な製品には、精密オペアンプ、高速オペアンプ、汎用オペアンプ、低ノイズ オペアンプ、マイクロパワーオペアンプ、マイクロパワーコンパレータ、アナログスイッチ、パワーマネージメント、データコンバータ、レベルシフター、電圧基準源などがあります。産業用制御、医療機器、セキュリティ監視機器、計装、自動車用電子機器、スマートホーム及び民生用電子機器などの分野で広く使用されています。

昨年下半期から上流の生産能力の供給が逼迫しており、限られた生産能力が新製品の開発進捗に影響を与えることは避けられませんでした。量産品は極力正常出荷することを前提に、自動双方向高速レベルシフター、方向制御付高速レベルシフターを発売しております。高耐圧汎用オペアンプ、高電圧ゼロドリフトオペアンプも量産を実現しました。 

& 成長しているブルートゥースヘッドセット市場で、潤石科技はどのアナログデバイスを投入しましたか。

閆広亮：ブルートゥースヘッドセット市場は大きくて、ブルートゥースノイズキャンセリングヘッドセットやTWSヘッドセットが含まれます。TWSヘッドセットのSOCの統合はすでに非常に高く、周辺のアナログデバイスはほとんど使用されていません。一部のブランドのみがLDOを追加してセンサーに電力を供給します。同社の超低電力RS3221は業界規模で採用されています。ヘッドマウントブルートゥースノイズキャンセリングヘッドフォン、特にゲーミングヘッドセットでは、低ノイズオペアンプRS72xシリーズ、オーディオアイソレーションスイッチRS550、オーディオスイッチRS2117/2118など、アナログ周辺機器のアプリケーションが増え、大量に出荷されています。

& 5G基地局、充電パイルなどの分野で高圧化が徐々に求められている中で、潤石科技は電子パワーデバイスにおいてどのように対応しますか。

閆広亮：アナログチップ産業の大幅な成長を牽引している応用分野には、主に自動車、5G通信、及びスマート運転があります。たとえば、5G基地局の大規模なアンテナ アレイ技術により、シグナルチェーンチップの需要が高まり、電源管理チップのパフォーマンスに対する電力消費要件がより厳しくなっています。アナログデバイスのサプライヤとして、唯一の選択肢は、市場の応用ニーズに対応することです。潤石科技はこれからも引き続きこれらの用途向けに各種高耐圧オペアンプ、集積電流検出チップ、計装アンプ、高耐圧アナログスイッチなどを含めた高耐圧関連製品を順次開発していきます。一部の品番はすでに量産化されました。

& 潤石科技は半導体不足の影響を受けていますか?どのように対応していますか?

閆広亮：今回の半導体の不足は一般的な問題であり、上流のウェーハ生産量が逼迫し、パッケージング工場からの注文が急増し、納期が2倍になっています。潤石科技は早い段階から対応準備を整え、多くの上流パートナーを増やし、十分な在庫を確保しましたが、爆発的な市場の需要に対応することは難しいです。個別のタイプの納期も長くなり、この遅延は主にパッケージングプロセスにあり、ウエハーは生産能力の柔軟な割り当てと事前の十分な在庫により、大体需要に対応できると思います。

 ＆今年、国内のアナログチップにはどのような機会があると思いますか。潤石科技はどのように独自の利点を発揮しますか。

閆広亮：国産化の需要はすでに多くの業界に関係しており、この流れが逆転することはありません。アナログチップ業界全体は、高い収益成長率を示し、いい発展ぶりを見せています。潤石科技の業績から見れば、同社の業績は昨年数倍に伸びており、急速な発展段階にあります。

アナログデバイスは多くの種類に細分されます。特に、高速で高精度の ADC/DAC、計装アンプ、高精度リファレンスソースなどのハイエンドアナログデバイスです。技術的な限界は高いため、産業市場において、ニッチ分野での応用とパラメーター需要は中国でまだこれからです。これらは潤石科技にとっていい機会になると思います。深い研究開発力と経験の蓄積を市場の需要と組み合わせて、我々はリッチ分野のハイエンド化の製品を作り出していきます。

電子発焼友（エレクトロニクス愛好家）について

電子発焼友（エレクトロニクス愛好家）のウェブサイトは、中国最大の電子技術者向けメディアプラットフォームの1つであり、専門技術者コミュニティの月間PV数は1400万以上、ウェブサイトの登録ユーザーは440万人以上、WeChatの公式アカウントには49万人以上の業界ファンを持っています。最も人気のある高度な電子製品設計ソリューションと、世界の電子機器製造業界に関する最新情報を提供することを専門としています。

14日から16日にかけて、ミュンヘン上海エレクトロニクス展示会の期間中、電子発焼友（エレクトロニクス愛好家）は、展示会によって公式に指定された唯一のビデオインタビュー ライブ放送プラットフォームとして、展示ホールに8つのテーマ別ライブ放送ルームを設置し、「スマート工場、自動車エレクトロニクス、モノのインターネット、パワーエレクトロニクス、AI、スマート医療、5G、中国パワー」をメインラインと中心内容として、30人以上の業界リーダーを招き、ビデオインタビューを行い、業界の新しいトレンド、新しい製品技術、革新的なソリューションなどを共有しました。潤石科技のマーケティング ディレクターである閆広亮氏もインタビューに招かれて、展示会の間、電子発焼友（エレクトロニクス愛好家）を通して、展示会と注目しているオンラインの皆さんに展示会の全体的な状況、国産アナログ IC、市場のフロンティア、技術動向、潤石科技の最新製品について紹介しました。

閆広亮氏について

閆広亮氏は 2003 年に鄭州大学の電子工学科を卒業して 合泰半導体（Holtek）に入社し、ICテスト、ソリューション開発、技術サポート、部門管理職を経て、2010 年からアナログ IC 技術のサポートと製品プロモーションに従事しています。2020 年には、潤石科技のマーケティング ディレクターに就任し、製品コンセプトと市場開発を担当しています。